まぁまぁ小柄な方です。
そのおかげ(?)で、「小人の着こなしのコツ」なるものを聞いていただくことがこれまた、まぁまぁあるのですが、実をいうとわたしは、ちっとも小柄なことに困っていないのです。
それは「アテクシはスタイルがいいから」とか、そういう理由ではなくて「あえて苦手なものに手を出そうとしない」から。
小柄の人の悩みを聞くと、ハードルが高そうなアイテムに果敢にチャレンジして、似合いませんと泣いている。
なんでそんな魔物に丸腰で立ち向かったの!?明らかに負け戦じゃない。
裾の長いワイドパンツや、大きなプリント、布がたっぷりしたロングコートなど、もう絶対、長身の人が着ないといけないようなものがあるけれど、わたしはもう恥ずかしげもなくしっぽを巻いて、そこから逃げ出す所存です。
そんなもの着ないでも人生に何の影響もない。
伸びない身長に何十年と睨みを効かせていても、伸びないものは、伸びないので。
小柄な人が似合うものを探して生きていた方がよっぽど生産性が高いと思うのです。
ところで、今回のお題は「ルーズなデニムと小柄の着こなし」について。
小柄とルーズは親和性が高い。なんなら大体の服をルーズに着ることができるのが小柄の才能(?)
ただ、ほんのちょっとのことに気を付けるとすれば、ぶかぶかな服に着られているように見えないようにするだけ。
今回穿いたデニムは、脚のまわりはゆったりしているけれど、それに比べてお腹周りはすっきりしたデザインで、メリハリがあるのがいい。
これは小柄な人が簡単にバランスがとりやすいアイテムだ。
お腹周りもぶかぶかなデニムをベルトで締め上げて着るのは、高身長さんにやっていただこう。わたしたちにはどこか一ヶ所コンパクトにできているデニムのほうが簡単。
むずかしいことはなくて、元々そういうふうにできているものを選べばいいだけ。
このデニムだったらこちらのテクニックなど皆無でも、ズルズルした印象を与えずにルーズさを楽しむことができる。ありがたや。
それから、全身が布に覆われすぎていると布の海に溺れているような気持ちになるので、胸もとをスキっと開けてみる。
ちょうどいいブラウスがハウントにあった。窒息防止。ふぅ。これも、ありがたや。
撮影に同行したブー子は「ルーズ」、「フィット」に関わらずとにかく服が嫌いです。もちろんわたしのデニムスタイルにも一ミリの興味もありません。
ブーコ「ハヨ、カエロ」